見えないエチケット!
口臭と歯の病気の関わり

人とのコミュニケーションがとりわけ重要視される最近の社会事情において、清潔志向について話題にのぼることがよくあると思います。そこで今回は、見えないエチケットとして、口臭とお口の中の関わりについてお話しましょう。
まず口臭の定義ですが、人が会話や呼吸で吐き出した息を、他の人が不快と感じ、悪臭と感じたならば口臭となるわけです。その口臭に関して、1993年度の厚生省の調査では、30歳以上の成人の14%が何らかの口臭問題を抱えていると報告しています。大学病院でも口臭外来を開設しているところがあるほどです。つまり、口臭は大きな社会的関心事と言ってもいいと思います。
さて、その口臭の原因ですが、85%はお口の中に原因があると言われています。そして、お口の中の口臭3大原因は、虫歯、歯周病そして舌苔(ぜったい)なのです。虫歯、歯周病に関しては今までの連載内容を参考にしていただき、しっかり歯磨きをするようにして下さい。ここでは、耳慣れない言葉と思いますが、口臭に関わりの深い舌苔の清掃についてお話します。
舌苔の成分は歯垢と同じで細菌の塊です。舌についた食べかすや、古い細胞の垢に歯周病菌などが付着して腐敗させ臭い(口臭)を発生させるのです。つまり、口臭予防には、舌の清掃も重要なのです。その清掃方法は、次の通りです。専用の舌清掃具か軟らか毛の歯ブラシを用いて、歯磨き粉はつけず1日1回、分界溝(図)より手前を奥から手前方向に軽い力で数回清掃するようにして下さい。非常に効果的です。しかし、絶対に過度の清掃はしないようにして下さい。過度の刺激により稀に癌化するという報告もあります。
以上、口臭の気になる方は、一度歯科を受診してみて下さい。そして、日常の歯磨きに加えて、舌磨きも試みてください。