唾液と歯科疾患

唾液はお口の中を健康にするために非常に重要な要素です。
そこで今回は、お口の乾きと歯科疾患の関わりについて説明します。ご存知の通り、唾液の主な作用としては、

  • ①口腔粘膜の保護
  • ②口腔内細菌の洗浄作用
  • ③消化作用
  • ④細菌の出す毒素を和らげる作用(緩衝作用)
  • ⑤歯質の再石灰化作用(唾液中のカルシウムとりん酸による)
  • ⑥抗菌作用

が挙げられます。
つまり、唾液が減少すると、虫歯になりやすくなるだけでなく、細菌に対する抵抗力が弱まり、お口からの感染リスクが高くなります。また、歯周病の悪化にもつながります。更には、入れ歯の不具合、食べにくい、飲み込みにくいなどの症状も認められるようになります。そして、お口の乾きの原因としては、咀嚼能率の低下によるもの、口呼吸によるもの、内服薬の副作用によるものなどが挙げられます。そして、老化により唾液腺が萎縮し唾液量が減少すると考えられがちですが、加齢による唾液量の減少はないといわれています。つまり、増齢に伴う全身疾患や薬物服用により、また、歯が無くなったり入れ歯の不具合などにより、噛めないから噛まないことによる唾液量の減少が起きているのです。さて、どうすれば唾液が増やせるのでしょうか?答えは簡単です。よく噛むことです。噛むことは、胃腸障害の防止、学童期には顎や前頭葉の発育促進にもつながり、高齢者には痴呆の防止にもつながります。そして、何よりお口の健康のために、歯磨きとともにしっかりよく噛んで食べる習慣を身につけましょう。