内科

消化器(消化管:食道・胃・大腸)

当科は、当院内科の中でも最大のグループで、総勢10名で診療に携わっています。年齢構成も若手医師から中堅、ベテラン医師までバラエティに富み、そのうち消化器内視鏡専門医が5名(うち指導医2名)、消化器病学会専門医が2名となっています。
また医師会、他院専門病院での症例検討会に参加したり、さらに若手医師は1~3年程度の専門研修(専門病院での国内留学)で技量向上をはかっています。多い医師数を活かして、日常診療は、外来診療については午前であれば月~金曜日までの毎日、内視鏡診療は月~土曜日までの毎日、消化器科グループの医師が担当しています。
近年内視鏡診療の進歩については目覚しいものがありますが、当科ではほぼ全ての診断、治療処置を網羅し、早期診断、早期治療を心がけています。
また、抗がん剤治療が必要となった場合は、入院治療だけではなく御病状に合わせて通院治療を行い、できるだけ日常生活を送っていただきながら治療できるよう心がけています。

消化器(肝臓・胆道・膵臓)

当科では内視鏡センターを中心に消化器医療に取り組んでいます。消化器癌(食道癌、胃癌、膵臓癌、胆管癌 大腸癌)を扱うことから外科医と緊密な連携をとっています。一般病院で行う診断・治療はすべて行っています。高度専門治療を要する場合は岡山大学、川崎医科大学と連携をとっています。

年間検査件数ですが上部(食道・胃・十二指腸)内視鏡検査約4500例、下部(大腸)内視鏡検査約1500例、膵胆管造影検査80例を行っています。上部内視鏡検査では、より苦痛の少ない検査を目指して2006年5月より経鼻内視鏡検査に取り組んでいます。

また画像診断としてCT、MRI、超音波(造影超音波)、血管造影検査を行っています。画像診断も放射線科医のネットワークで正確な診断に取り組んでいます。

治療として早期胃癌に対する粘膜切除術、吐血に対する緊急止血術
肝硬変に伴う食道静脈瘤の治療(結紮術・硬化療法)、胆嚢炎・胆管炎に対する緊急ドレナージ、総胆管結石に対する採石術を行っています。

癌に対する抗癌剤治療も進歩と遂げています。以前のように入院しての治療から外来で行う外来化学療法に変わってきています。患者さんの生活の質の維持することが大切とされてきたからです。当院でも外来化学療法室を設置し担当看護師を固定して取り組んでいます。

また嚥下(飲み込むこと)が難しく食べられない患者さん対する栄養補給の手段としての内視鏡的胃瘻造設(PEG)を行っています。1996年から現在(2011年末)までの770例の胃瘻を造っています。胃の手術などで胃瘻ができない場合は頸部食道より管を挿入する処置(PTEG)も行っています。もちろん胃瘻は栄養を補給する手段にすぎません。院内栄養サポートチーム(NST)と連携して、栄養管理を行ってます。まだ言語療法士 6名とともに嚥下の評価・訓練を行い「口から食べる」を目標に取り組んでいます。

慢性肝炎に対する治療はここ10年で格段の進歩を遂げています。C型肝炎に対するインターフェロンは治癒率が遺伝子型1b(治りにくいタイプ)で1990年台の3%から現在の60%、1b以外(治りやすいタイプ)では30%からほぼ90%に上昇しています。当院でもペグインターフェロン+リバビリン併用療法に取り組んでいます。現在までの100名あまりの患者さんの治療を行ってきました。インターフェロン治療は治療期間6ヶ月から1年におよび、決して楽では有りません。外来看護師とともに副作用の早期発見と対策、精神的なサポートを目指して取り組んでいます。またB型肝炎に対しても2001年より核酸アナログ製剤が開発され、画期的な成果を上げています。以上の肝炎治療は、2008年4月より公費助成制度が施行され、治療補助が受けられるようになっています。当院は肝炎治療2次専門病院としてこれに取り組んでいます。

肝臓癌に対する治療も進歩しています。3cm以内の癌ではラジオ波焼灼療法が手術に匹敵します。条件がよければ皮膚から肝臓内に針を刺して熱を発生させ、約6分間で完治させることができます。またカテーテルにて癌に抗癌剤を注入し血管を遮断する肝動脈塞栓術、進行した場合はリザーバーポートを埋め込み、化学療法を行っています。