当院の取り組み
災害はいつどこで起こるかわかりません。病院は災害が発生したとき、被災者や患者の救護・治療・移送などの災害医療支援業務を行います。病院の災害対策において地域とのつながりは非常に重要です。当院では、毎年近隣の児童センターと合同で避難訓練を実施しています。また門田本町町内会・岡山東商業高校と定期的に災害時避難所の協議会を開催し連携しています。自治体との連携では大規模災害時のDMATの受け入れ訓練を行い、災害に備えています。
外来予約日に来院がない患者、本人・家族等より困っているとSOSがあった患者、「気になる」と思った患者に対して、安否確認や受診困難な理由を把握するために自宅訪問を実施しています。生活の状況、困っている背景を知り、支援することで定期受診にもつながっています。また、アウトリーチをする重要性が分かり、誰ひとり取り残さない医療を目指してこれからも実践していきます。
外来では、2023年6月よりSDH(健康の社会的決定要因)の視点で課題解決に向けた取り組みを行うために、月1回SDHカンファレンスを行っています。院内の多職種だけではなく、地域包括支援センターや福祉事務所の職員も参加をしてくれることで、地域での本人の様子や生活実態がより詳細に分かり、情報共有の大切さを学んでいます。また、院外の方と交流をすることで、顔の見える関係性が構築できるようになりました。
在宅でも安心した療養生活が送れるよう、退院に向けて患者さんやご家族を支援しています。地域の医療・保険・福祉サービスと連携しながら患者さんとご家族をサポートしています。