設備・医療機器
⽇進⽉歩の医療現場では、正確で迅速な診断に基づいた的確な治療が
必要とされます。
検査部⾨では⾎液全⾃動分析装置や各種超⾳波診断装置、放射線部⾨ではCT、MRIなどの機器を整備し、医師や技師が24時間対応できる体制をしいています。また、患者さんの体に負担の少ない治療技術の研鑚につとめ、内視鏡を使った⼿術などの医療に積極的に取り組んでいます。
CTとはコンピュータ断層撮影装置(Computed Tomography)の略で、X線により体の断面を見る事ができる装置です。
検査内容によりますが、大体5分~20分で終わります。
予約外の患者さんでも、極力短い待ち時間で検査できるよう、体制をとっています。
マンモグラフィーは乳房のX線撮影の事です。専用の撮影装置を使って撮影します。
マンモグラフィーでは、触診では発見されにくいごく早期の乳がんの発見が可能です。
乳房を圧迫して撮影するため多少の痛みを伴いますが、安心して検査を受けていただけるよう専門の技師が患者さんの状態に合わせて対応いたします。検査時間は5分~10分です。
日本では11人に1人が乳がんになると言われていますが、早期に発見すれば90%以上の人が治癒する事ができます。ぜひ定期的な乳がん検診を受けられる事をお勧めします。
MRIは、磁気を使って体内の⽔素原⼦から出る 信号を画像にしています。X線を使⽤しないので被曝の⼼配がありません。任意の断⾯を撮影でき、⾝体の様々な病巣を発⾒することができます。
当院の装置は、以前のものと⽐べ装置の奥⾏が短く、⼊り⼝部分も広くなり圧迫感が軽減されています。また、MRI検査の⽋点でもある⼤きな⾳も装置の特殊な構造によりかなり静かになっています。
検査時間は20〜30分程度(検査によっては1時間程度かかる場合があります)かかりますが、より⾼鮮鋭な画像が撮影できるようになりました。
睡眠中、10秒以上の無呼吸が1時間に5回以上ある場合を睡眠時無呼吸症候群(以下SAS)といいます。この病気になると昼間に眠気を催し、仕事に集中できなかったり、交通事故を起こしたり、高血圧になったりすることがあります。 最近ではマスコミにも取り上げられ、国民の関心が集中するところとなりました。
この度協立病院では、SASの検査機器ポリソムノグラフィー(PSG)<左図>を購入しました。PSGは脳波、鼻の気流センサー、心電図、酸素飽和濃度(指先の酸素濃度)などの測定を行い、睡眠中の無呼吸を調べるものです。この検査で無呼吸低呼吸指数(AHI)が20以上あった方は基本的には治療が必要です。
その治療は、ネーザル・シーパップ<右図:スリープメイトS9・S10+加湿器/アクティバLT_画面合成>という機械を使います。
この機械が本人に合うかどうかを調べる為、もう一度入院(一泊)してPSGを行うのが原則です。そして一人ひとり適切な圧を設定してネーザル・シーパップをしていただければ、忘れていた快適な眠りを再び味わうことができます。詳しいことは、内科外来にお問い合わせください。
『心筋梗塞』、『脳動脈瘤』、『肝細胞腫瘍』、『閉塞性動脈硬化症』、新聞やニュースでお聞きになったことはありませんか?
血管撮影室は、このような血管性病変を診断、治療する医療設備です。
当院では、医師、看護師、臨床工学技士、診療放射線技師といった様々な分野でのスペシャリストが、患者さんを中心に、より良いチーム医療を心がけ、安全で安心な検査・治療を目指しています。
島津製作所 Trinias F12 unity smart edition
患者さんは、入室後、寝台に仰向けで寝ていただきます。
カテーテル(※直径1~1.5mmほどの細い管。)を用い、動脈(※検査内容に応じて、肘、手首、鼠径部などの動脈。)に進めていくのですが、この際に局所麻酔で少し痛みが伴います。検査中に痛みを伴うことはこの一瞬です。
カテーテル挿入は、X線透視下で速やかに目的血管まで進めて行きます。目的血管到達後、造影剤(※血管に流すことで、X線を吸収し、透視画面上に黒く写る薬剤。)を注入して血管の狭窄度や閉塞状態、腫瘍を栄養する血管を撮影します。
●検査時間:30~60分 ●治療時間:60~90分
さらに、検査手技を応用した治療は、狭窄した血管をカテーテルの先についたバルーン(風船)で拡げ、ステント(金属製網目状の円筒)を留置する『血管形成術』や、腫瘍を栄養する動脈を人的に塞栓させる『動脈塞栓術』などの血管治療を行っており、手術ができないような高齢の患者さんにも治療が可能です。
エコー検査(超音波検査)とは、超音波(人の耳には聞こえない高い周波数の音)を体内に発信させて、その反射波(エコー)をコンピューターで解析し画像化して体内の臓器を観察する検査です。
心エコー検査(心臓超音波検査)とは超音波を出すプローブというものを胸にあてて心臓の大きさや動き、血液の流れを観察する検査です。
レントゲンと異なり超音波自体は体に非侵襲的なものですので安心して痛みも無く繰り返し検査を行えます。小児や妊婦さんでも安心して受けられます。
心臓は、左心室、右心室、左心房、右心房の4つの部屋と、逆流を防ぐための4つの弁からなるポンプです。客観的な心機能評価が可能で、弁膜症の弁の動き・異常血流の有無、心筋梗塞での心臓の壁運動、先天性心疾患の血流観察などが可能です。心臓病の診断だけでなく、治療方法の選択、治療効果の判定、手術期間の決定などにも役立ちます。
超音波診断装置は、コンピュータ技術の発展に伴い、画像精度を向上する上で、より緻密な画像描写するためのデジタルビームフォーミング技術や画像のつながりを良くする補間、相関技術を採用し、より高解像度の画像を描くべくめざましい進歩を遂げています。
また、カラードプラやパワードプラの出現により腫瘍内外の血管や脈管の同定が容易に行うことができ、なお一層腫瘍性病変の質的診断が向上されてきています
これにより、病変部の画像診断精度はめざましく向上し最適な手術法や治療法を選択することが可能になってきています。
心停止後に自己心拍が再開した全ての成人患者さんに対して、脳保護を目的とした目標体温管理法(低体温療法)がガイドラインで推奨されております。
体温管理システム「アークティックサン」は専用のジェルパッドを患者さんの皮膚に貼り着け、水を循環させる事で体温管理を行う器械です。また、本体プログラムに患者さんの体温上昇/下降傾向をモニタリングしながら水温を自動調整するアルゴリズムを搭載しており、患者さんの体温を自動制御できることが特徴となっております。
正確な体温コントロールを行うことで脳神経細胞死を食い止め、脳浮腫の予防を目標とした治療方法です。
人体を透過したX線が映し出す像をモニターで観察しながら、目的部位の撮影を行う検査です。
単純X線写真では写らない臓器の位置や形態などを造影剤を使用して撮影したり、X線透視で位置を確かめながら内視鏡の検査をするなど、様々な用途に利用されます。
主に午前は胃検診、午後は内視鏡的膵胆管造影・嚥下造影(消化器内科)、気管支鏡(呼吸器内科)、脊髄造影(整形外科)、尿路造影(泌尿器科)などを行っています。
胃検診は、ご存知のとおり胃がんを見つける検査ですが、がんの中でも胃がんは、罹患率1位、死亡者数2位の病気です。 早期がんの場合、自覚症状がないことが多いのが特徴ですが、早期発見・早期治療をすることで治癒率の向上につながります。 健康だと思っても1年に1回は胃検診を受けることをお勧めします。
我々は受診者の方に、「精度が高く気持ちのよい検査」を提供することを日々心がけており、岡山医療生協では年間約5000人(2010年)の方々に胃検診を受診していただきました。
当院では、体外衝撃波結石破砕装置を使い腎・尿管結石を切らずに治す「体外衝撃波結石破砕術」を行っています。
この装置は、体外から衝撃波というエネルギー波を結石に向けて照射し筋肉や他の臓器を傷つけることなく結石のみ粉々に破砕します。 破砕された結石は、尿と共に体外や排出されます。
麻酔の必要や、術後の痛みがほとんどなく、体に傷痕が残らない画期的な新治療法です。 健康保険の適応にもなっています。
詳しくは、担当医までご相談ください。